なぜ相場で勝てないのか?
株式投資で成功する事の出来る人は全体の一割だと言われています。つまり九割の方々が負けているのです。この敗因の多くが「損をすることに対する恐怖」が原因であるかと思います。
「損をしたくない」という、普通の人の持つごくごく自然な気持ちが、無意識に行動や選択に影響を与えているのです。人間は損をすることに対してとても敏感で、それを避けるような行動をとる傾向がとても強いのです。
「利益を得る」場面では取れる利益を確実に得たいと感じ、「損失がある」場面では損失の全面的な回避を最優先にしてしまうのは、こうした心理が働くからなのです。
株式投資で勝つためには、この「損をする事に対する恐怖」をいかにして克服するかがポイントなのです。長期的な目線で見て「利益を得る」ことが確実視出来ていれば、短期的に「損失がある」と思える局面でも冷静に対処できるのです。
損切りライン
株式投資を始めた初心者は「損切りライン」という概念を最初学びます。初心者向けの株式投資の教科書には、次のように書かれています。
初心者が株式投資で利益を上げるためには、まず、買った株価の損切りラインの目安をあらかじめ定め、逆指値などの形で、自動的に売却することです。損切りラインをどの程度に定めるかは、銘柄の業種、過去のトレンドなどで異なりますが、「損は早めに処分する」の鉄則から、買値よりも5~10%下がったラインを目安にするとよいでしょう。もちろん、景気回復局面で、株価が上昇傾向にある場合は、損切りラインはそれより小さくても構いません。しかし、損切りラインのルールを決めたら、必ず守らなければなりません。投資家の多くは、企業の財務内容がよく、成長性があるにもかかわらず、株価が割安に据え置かれている銘柄に投資します。こうした投資は、長期バリュー投資(割安株投資)といわれます。長期バリュー投資であっても、株価は突然下落することがあります。それに備えて、損切りラインは必ず設定するようにしましょう。
この考え方は、日常的に信用取引を行っているプロの相場師の考え方であり、現物取引しかやっていない個人投資家には必要のない考え方だと思うのです。
篩い落とし
大きな相場が形成される時、この「損をする事に対する恐怖」を巧みに操り、個人投資家たちを篩い落とすために、株価は非常に激しい動きをします。
特に、信用取引で参加している売り方や買い方を篩い落とす為に上下25%以上の値動きを一日の内に何度も繰り返す銘柄もあるほどなのです。
現物取引で参加している買い方は、たとえ株価が下がったとしても追証が発生する事は無いのですから、損切りなどせずにどんと構えていればいいのです。
信用取引をしている人は、追証を避ける為に損切りラインを決めて取引する必要が有りますが、現物でしかも長期投資で相場に参加している個人投資家が損切りラインを設定する必要などまるでないのです。
損切りラインなどを決め「逆指値」などの設定していると、買った数分後には強制的に売らされる羽目になります。前場の開場前に指値を入れていた株価で約定しているのに、引け後は一枚も買えていない。しかも、株価は随分と上がってしまっている。という事になりかねないのです。
PCに一日中張り付いてザラ場を見る事が出来るのならば、さらに安くなった所で買い戻す事も出来るでしょうが、専業の投資家ではない兼業の投資家には無理なお話です。
お金にまつわる宇宙の法則
お金の対する考え方
投資対象の財務諸表や事業内容を熟知していれば、短期間での損失に対して右往左往する必要はないのですが、それでも人は「損をすることに対する恐怖」をなかなか克服することができません。
含み損が膨らむと、経験が浅い個人投資家は自分の判断に対する自信が揺らいでくるものなのです。相場の世界で勝てる一握りの人たちは、この恐怖を克服できた変態さんたちなのです。お金に対するスタンスがちょっと普通の人とは違うのです。
株価が下がれば「しめしめ、またお買い得価格に下がって来たぞ、買い増ししよう」と考え、株価が上がりすぎれば「おいおい、ちょっと上がりすぎだろ。一旦調整を入れて、イナゴどもを篩い落とせよ。」などと、下がった株価に喜びを見出し、上がりすぎた株価に対して懸念を抱いたりするものなのです。
では、相場に参加して日の浅い一般人が「損をすることに対する恐怖」を克服するためには、どうしたらよいのでしょうか?これについては、良い書籍が有りますのでご紹介させていただきたいと思います。
この本で紹介されている方法をを使えば、「損をすることに対する恐怖」を克服できるばかりでなく、副作用として金運が良くなるのです。そして、「なぜかしらんが、必要な時には必要なだけどこからともなく、お金が入ってくるようになる」のです。
一生お金に困らない生き方 心屋 仁之助 著 PHP出版
この本、薄くてすぐに読める本です。
お金を綺麗に使い始めると「なんかしらんけど、カネ回りが良くなる」そんな、お金に関する宇宙の法則について紹介しています。一部紹介させていただきます。
神社ミッション
「神社ミッションをする」
神社ミッションとは、心屋塾の塾生の間では常識になっているミッションのことです。
それは神社のお賽銭箱に一万円を入れること。神社はできるだけ人気のないさびれたところを選びます。(立派なところしかないときは、そこでもかまいません)。
金額は一万円が基本です。もちろん、それ以上でもかまいません。今まで自分が生きてきた人生の感謝を表すとしたら、いくらくらいか、その金額を目安にするといいと思います。
神社がいやだという人は、教会やお寺でもいいでしょう。でも、いずれも見返りが期待できないところがいいと思います。
なぜそんなことをするこかというと、何の意味もない、何の見返りもない、無意味に思えること、どう考えても損なことにお金を使うのが目的だからです。
神社にしたのは、日本人なら多少なりとも”神社的なもの”のお世話になっているかなと思ったからです。
そしてできるだけさびれたところ、と言ったのは、ご利益がなさそうなところを選んでほしかったからです。
一万円も!お賽銭箱に!それもさびれた神社に!
あり得ないでしょう!そんな無意味なこと、無駄なこと、損なことに大事なお金を一万円も使えません。
そう思った人。
あなたは、よく言えば「お金を大事にしている」人です。
でも、悪く言えば、損したくないだけ。お賽銭箱に10円しか入れないくせに、あれもこれもとお願いする人です。
「一万円なんてありません」「そんな大金、寄付できません」「一万円も寄付したら、生活費がなくなってしまいます」と言う人もいるはずです。
たくさんいるでしょう。
でも、出して下さい。
「ある」から出すのではなく、「ない」けれども出すのです。そうすることで「ある」が起きてくるのです。
「豊かさを受け取ったら、出す」
豊かさを受け取ったら、ちゃんと出しましょう。
出さないと、次が入って来ません。
「金は天下の回りもの」と言われますよね。
お金も、豊かさも、愛も、空気も、水も、エネルギーも、みんな入ってきたら、ちゃんと出す。
循環させなければ、自分のところに入ってこなくなります。
ため池に水をためるのと同じことです。
新しい水が入ってこないので、水は腐ってしまいます。そのうち蒸発したり、地面にしみ込んで、みんななくなってしまう。
子供にお年玉はいっぱいあげよう」
子どもにお年玉は意味もなくいっぱいあげましょう。
子どもに、たくさんお金をあげてはいけない、という考え方の人も多いです。
使い方を間違うから、
無駄づかいしてしまうから、
お金が簡単に手に入ると思ってはいけないと......。
でも、よ~く考えると、これって、豊かさからはほど遠い考え方......。
「苦労しないとお金はもらえない」
「無駄に使ってはいけない」
「親の許すものでないといけない」
「お前は信用できない」
を、毎年毎年、コツコツと刷り込んでいっているわけです。
子どもにお年玉を意味もなくいっぱいあげることは、ここまでお話ししてきた「存在給」、つまり、
自分は役に立っていなくても、
自分が何もしなくても、
自分が価値を供給しなくても、
自分は豊かさを受け取っていい存在なのだ、と信じる、必死にならなくても豊かさを手にしてよいという考え方です。
もちろん、今まで信じてきたストイックな「美学」を大切にしたい方には、理解できないと思います。
でも、その「美学」は、「存在給」という豊かな考え方からとってもかけ離れたことを毎年刷り込んでいたんだと思うのです。
子どもには「お金の価値がわからないから」と、たくさんあげることに抵抗します。
「お金の苦しい価値」に縛られてしまっているんですね。
だからこそ、子どものお年玉をどんと、意味なく上げてください。
豊かな子どもになりますよ(たぶん)。
お金持ちの子どもは、だから、お金持ちのままなんです。
「考え方」が違うのです。
お金持ちほど、プレゼント好きだったりします。
この本のつづきには、実際にその実験をされた方々の体験談が有ります。ご興味のある方は書籍でご確認ください。
株式投資への応用
溜め込むだけでは、お金はつまらぬことで出て行ってしまいます。お金は積極的に使えば使うほど、どこからともなく入ってくるものです。これが「お金にまつわる宇宙の法則」なのです。
この本に書かれていることは真実です。経験から言えるのです。皆さまも、狐に騙されたと思って、一度実践してみられてはいかがでしょうか?
この考え方、株式投資に応用できればきっと勝率を上げる事が出来ることでしょう。もっとも、長期投資では最初の銘柄選びが一番大事なことには変わりはありません。ここを疎かにしては、たとえ金運が上がったとしても長期投資では大きくは勝てないでしょう。
では、この「お金にまつわる宇宙の法則」をどの様に相場に生かしたらよいのでしょうか?次回はその方法についての考察を試みます。
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